いちご状血管腫・乳児血管腫
赤ちゃんのお肌に、赤いぷくっとしたあざのようなものができて「これって大丈夫?」と心配になることはありませんか?
それは「いちご状血管腫(乳児血管腫)」かもしれません。
ほとんどが自然に治る良性の血管腫ですが、場所や大きさによっては治療が必要になることもあります。
私たち「はまかぜ小児科みなとみらい」では、小児科専門医が赤ちゃんの皮膚を丁寧に診察し、ご家族の不安にしっかり寄り添って対応しています。
いちご状血管腫とは?
いちご状血管腫は、医学的には「乳児血管腫(にゅうじけっかんしゅ)」と呼ばれます。
皮膚の中の毛細血管が増殖することで、赤く盛り上がったできもののように見えるのが特徴です。まるで「いちご」のような見た目から「いちご状血管腫」と呼ばれています。
生後数週間~数か月で現れ、1歳前後をピークにゆっくりと縮小していくのが一般的な経過です。
自然に消えていくケースも多く、すぐに治療が必要なわけではありませんが、場所や大きさによっては注意が必要です。
いちご状血管腫の原因
原因ははっきりとは分かっていませんが、皮膚の中の毛細血管が一時的に増えてしまうことによって発生すると考えられています。
以下のような傾向があると報告されています。
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女の子に多い
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早産児や低体重児にやや多い
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出生時にははっきり見えないことが多く、生後2〜4週で赤くなってくる
親御さんの育て方や生活環境が原因になることはありませんので、どうかご自身を責めないでくださいね。
いちご状血管腫の種類と経過
乳児血管腫にはいくつかのタイプがあり、見た目や場所、経過に違いがあります。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 表在型(浅いタイプ) | 皮膚の表面に赤く盛り上がる。いちごのような見た目。自然に治りやすい。 |
| 深在型(深いタイプ) | 皮膚の下に青みを帯びたしこりのように見える。縮小に時間がかかる。 |
| 混合型 | 表在と深在が混ざっているタイプ。赤みと膨らみが混在。 |
多くの乳児血管腫は、生後1年までに急速に大きくなり、その後ゆっくり小さくなっていく(これを「自然退縮」といいます)という経過をたどります。
ただし、以下のようなケースでは治療が必要となることがあります。
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目や鼻、口の近くなど、機能に影響が出る場所にある場合
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サイズが急激に大きくなっている場合
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出血や潰瘍を起こしている場合
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見た目の問題から心理的な影響が懸念される場合
いちご状血管腫の治療法について
すべての血管腫が治療の対象になるわけではありませんが、早期に適切な判断をすることがとても大切です。
当院では、小児科専門医がまず丁寧に診察し、必要に応じて**連携している専門機関(皮膚科・形成外科)**へのご紹介も行っています。
主な治療方法
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経過観察
自然に消えていくことが多いため、まずは定期的に大きさや状態を確認します。 -
内服治療(プロプラノロール内服)
近年、小児の血管腫に対して保険適用となったお薬です。副作用に注意しながら、外来での管理が可能です。 -
外用薬治療
小さな血管腫には外用薬を使用する場合もあります。 -
レーザー治療
赤みが強く残るタイプや退縮後の皮膚の変化に対して行われることがあります。連携病院での対応になります。
どの治療が適しているかは、お子さんの年齢・大きさ・場所によって異なります。
「見守って大丈夫な血管腫」なのか、「治療が必要な血管腫」なのか、まずは一度ご相談ください。
いちご状血管腫についてのよくある質問
Q1. 自然に消えるなら、何歳くらいまで様子を見ればいいですか?
A1. 一般的には5~6歳までにかなり目立たなくなります。ただし、3歳以降も大きさが変わらない場合は、相談をおすすめします。
Q2. 痛がっていないようですが、放っておいても大丈夫ですか?
A2. 痛みがなくても、成長とともに出血や潰瘍ができるリスクがあるため、定期的な観察と記録(写真)が重要です。
Q3. 女の子で顔にあります。将来的な見た目が心配です。
A3. 年齢とともに目立たなくなるケースも多いですが、心理的な面への配慮も含めて、形成外科へのご紹介が有効な場合もあります。
院長より
赤ちゃんにあざのようなものができていると、不安に思われるお気持ちはとてもよく分かります。
でも、いちご状血管腫は慌てて治療を始めなくてもいいケースが多く、まずは正しく状態を把握することが大切です。
私たち「はまかぜ小児科みなとみらい」では、「大丈夫ですよ」の一言までが診療です。
どんな小さな皮膚の変化でも、心配なときはお気軽にご相談ください。必要に応じて、皮膚科や形成外科との連携もスムーズに対応いたします。
