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慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん)は、鼻の奥にある副鼻腔に慢性的な炎症が続く状態で、いわゆる「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれます。風邪をきっかけに起こる急性副鼻腔炎が、治りきらずに3か月以上症状が続いている場合に慢性と診断されます。

お子さんの場合は、「いつも鼻水が出ている」「咳が長引く」「においが分かりづらい」「集中力がない」などの症状から気づかれることが多く、保護者の方が風邪とは違う長引き方に気づくことがきっかけになるケースもあります。

私たち「はまかぜ小児科みなとみらい」では、慢性的に鼻水や咳が続いているお子さんに対して、鼻・のど・耳を丁寧に観察し、必要に応じて耳鼻科とも連携しながら診療を行っています。

慢性副鼻腔炎の症状について

慢性副鼻腔炎は、風邪のような症状が長引く形で続くのが特徴です。特に鼻づまりや鼻水、咳が何週間〜数か月も続くような場合は、この疾患を疑う必要があります。

よく見られる症状

  • 黄色〜緑色の鼻水が長期間続く

  • 鼻づまり(両側性が多い)

  • 後鼻漏(鼻水が喉の奥に流れ、咳や痰が出る)

  • 咳が数週間〜月単位で続く

  • においが分かりづらくなる(嗅覚障害)

  • 鼻声、集中力の低下、疲れやすさ

  • 口呼吸、いびき

お子さんの場合は、鼻水を自分でうまくかめなかったり、後鼻漏による咳が夜間や早朝に悪化することが多いため、風邪との見分けがつきにくいこともあります。

慢性副鼻腔炎の原因について

慢性副鼻腔炎は、急性副鼻腔炎が治りきらずに長引いた状態ですが、背景には様々な要因があります。

主な原因や誘因

  • 繰り返す風邪や急性副鼻腔炎

  • アレルギー性鼻炎による鼻づまり

  • 副鼻腔や鼻腔の構造異常(鼻中隔弯曲など)

  • 扁桃肥大やアデノイド肥大

  • 鼻ポリープ(鼻茸)がある場合も

  • 抗菌薬が効きにくい菌の関与(バイオフィルムなど)

鼻の粘膜が慢性的に腫れていると、副鼻腔の排出機能が低下し、膿や分泌物がたまって慢性化します。

慢性副鼻腔炎の病気の種類について

慢性副鼻腔炎にはいくつかのタイプがあります。お子さんでは「アデノイドやアレルギー」が関与するタイプが多く、年齢や合併症に応じて治療方針が異なります。

慢性副鼻腔炎の分類と特徴

分類 特徴
単純性副鼻腔炎 鼻水・鼻づまりが中心、比較的軽症で治療に反応しやすい
滲出性副鼻腔炎 鼻の奥に膿がたまりやすく、鼻声や後鼻漏が目立つ
好酸球性副鼻腔炎 アレルギー体質の子に多く、再発しやすい傾向
鼻茸(ポリープ)を伴う副鼻腔炎 鼻の中にできる良性のふくらみ。高度な鼻づまりや嗅覚障害あり

特にアレルギー性鼻炎との合併があると、副鼻腔炎が慢性化しやすいため、鼻のアレルギー症状へのアプローチも並行して行うことが重要です。

慢性副鼻腔炎の治療法について

慢性副鼻腔炎の治療は、炎症を鎮めて副鼻腔の排出を助けることが基本となります。年齢や症状に応じて、小児科での治療に加え、耳鼻科と連携して継続的にフォローしていきます。

治療のポイント

  • 抗菌薬(長期間・少量での投与が必要なことも)

  • 去痰薬、粘液溶解薬

  • 点鼻薬(ステロイドスプレーなど)

  • 抗アレルギー薬(合併する場合)

  • 鼻洗浄、ネブライザー(吸入療法)

  • 鼻の吸引や通気処置

症状が強い場合や鼻茸がある場合には、耳鼻科でのCT検査や手術が検討されることもありますが、お子さんの場合は成長に伴って改善することも多く、まずは保存的治療を根気強く行っていきます。

慢性副鼻腔炎についてのよくある質問

Q1. 子どもの風邪が長引いていますが、副鼻腔炎でしょうか?
A1. 風邪が2週間以上続く場合は、副鼻腔炎が関与している可能性が高いです。早めに受診されることをおすすめします。

Q2. 蓄膿症って子どもにもありますか?
A2. はい、あります。特に鼻をすする癖のあるお子さんやアレルギー体質のお子さんに多いです。

Q3. においが分かりづらいようですが関係ありますか?
A3. 副鼻腔の炎症によって嗅覚が一時的に低下することはよくあります。多くは治療により回復します。

Q4. 鼻洗いや吸入は家でもできますか?
A4. 可能です。年齢に応じた鼻洗浄器や吸入器の使用方法を当院でご案内しますので、ご家庭でも取り入れやすくなります。

院長より

慢性副鼻腔炎、いわゆる「蓄膿症」は、ただの風邪ではない長引く鼻水や咳の背後に隠れていることが多い病気です。
「なかなか治らないな」と感じた時点で受診いただくと、お子さんにとってもご家族にとっても、よりスムーズな治療が可能になります。

私たち「はまかぜ小児科みなとみらい」では、長引く風邪症状にも丁寧に耳・鼻・のどを診察し、必要に応じて耳鼻科との連携も行っています。
駅から徒歩1分、土曜午後・日曜診療も対応していますので、どうぞご安心のうえ、お気軽にご相談ください。

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