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腸重積

腸重積(ちょうじゅうせき)は、腸の一部が隣の腸の中に入り込んでしまう病気で、生後6か月〜2歳頃の乳幼児に多く見られる急性の腹部疾患です。
腸が重なって詰まってしまうため、強い腹痛や嘔吐、血便が特徴的な症状として現れます。
放置すると腸の血流が途絶えて壊死(えし)してしまう危険性もあるため、迅速な診断と治療が必要です。

「はまかぜ小児科みなとみらい」では、腸重積が疑われる場合はすぐに提携病院へ紹介し、緊急対応につなげています。
「急に泣き方が変わった」「嘔吐を繰り返す」など、いつもと違うお腹のサインが見られたら、迷わずご相談ください。

腸重積の症状について

腸重積の代表的な症状は、周期的な強い腹痛、嘔吐、血便(イチゴジャムのような便)の3つです。
これらは三徴候
と呼ばれ、腸重積を疑う重要なポイントとなります。

よくある症状

  • 突然泣き叫ぶような激しい腹痛(5〜15分おきに繰り返す)

  • 嘔吐(最初はミルクや食べたもの、次第に胆汁混じりの黄色〜緑色に)

  • 血便(イチゴジャム様血便)

  • 元気がなくぐったりする

  • 顔色が悪く、唇が白っぽい

  • 腹部のしこり(おなかを触ると硬い部分があることも)

腹痛は波のように繰り返すのが特徴で、痛みのない時間には少し元気に見えることもあるため注意が必要です。

腸重積の原因について

腸重積は、明確な原因がわからないこともありますが、ウイルス感染やリンパ組織の腫れなどが引き金になると考えられています。

主な誘因とされるもの

  • ウイルス性胃腸炎(特にロタウイルスやアデノウイルス)

  • 風邪などで腸のリンパ節が腫れる

  • 腸管が過敏に動いたり、腸壁が厚くなることによる機械的要因

  • 腸の構造異常(まれ)

特に生後6か月から1歳半くらいの乳児期は、腸の動きが活発でリンパ組織も未熟なため、腸重積が起こりやすい時期とされています。

腸重積の病気の種類について

腸重積にはいくつかのパターンがありますが、多くは回腸(小腸の終わり)が結腸(大腸)に入り込む「回腸結腸型」です。

主な腸重積のタイプ

  • 回腸結腸型(最も一般的)

  • 空腸結腸型(より上部の腸が入り込む)

  • 小腸小腸型(小腸同士で重なる)

また、まれに何度も繰り返す「反復性腸重積」もあり、腸のポリープや異物が原因のこともあります。

腸重積の処置や治療法

腸重積は、迅速な処置が非常に重要な病気です。
発見が早ければ注腸(空気や造影剤による圧迫)によって手術をせずに治すことが可能です。

治療の流れ

  1. 緊急の超音波検査で診断
     ・「ドーナツサイン」や「ターゲットサイン」と呼ばれる所見で判断します

  2. 注腸整復(空気またはバリウム)
     ・肛門から空気やバリウムを注入して、腸の重なりを戻す治療
     ・成功率は90%以上ですが、重症例では無理に行わず手術になることも

  3. 整復に失敗した場合や腸が壊死している場合は、開腹手術が必要

  4. 整復後も再発の可能性があるため、1〜2日間の経過観察が行われるのが一般的

当院での対応

  • 腸重積が疑われる場合は、速やかに提携病院へ紹介し、画像診断と治療へつなげます

  • 整復後のフォローアップも当院で行います

腸重積についてのよくある質問

Q1. 腸重積は自然に治ることもありますか?
A1. 自然に戻ることはまれですがあります。しかし、多くの場合は放置すると悪化するため、医療機関での対応が必要です。

Q2. 何歳頃に多い病気ですか?
A2. 生後6か月から2歳までがもっとも多く、特に1歳前後がピークです。

Q3. 痛がったあとに少し元気になるのは大丈夫?
A3. 腸重積では痛みが波のようにやってきて、一時的にケロッとして見えることもあります。そのため診断が遅れがちになります。

Q4. 一度治っても再発しますか?
A4. はい。10〜15%程度は再発することがあり、数回繰り返すこともあります。

院長より

お子さんが突然泣き出して、吐いたり、顔色が悪くなったり…
それは「お腹の風邪」ではなく、腸重積という緊急対応が必要な病気かもしれません。

特に小さなお子さんは、「お腹が痛い」とうまく言えないため、泣き方や様子の変化が大切なサインになります。
私たち「はまかぜ小児科みなとみらい」では、このような腹痛の初期対応を迅速に行い、必要に応じて専門医療機関への紹介体制を整えています。

「なんとなくお腹が変?」と感じたときは、どうぞ迷わずご相談ください。

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